こんにちは。
日本の伝統的な価値観の中に「花鳥風月」があります。
この文字だけ見ても美しいですよね!
花と虫と陽と月ではなく、花と鳥と風と月。
「花鳥」は、花を愛で、鳥の声に耳を傾ける風雅な心のこと。
「風月」は、風や月を題材に詩歌を作る文才のあること。
という意味という説もあります。
自然との接し方の違い
西欧の文化が自然との闘いと克服だったのに対して四季のある日本では3か月ごとに季節がゆるやかに変化するという穏やかな環境でした。
それでも台風や地震、大雪などの自然災害はありましたがそれすら自然の中の一部分として受け止める姿勢が花鳥風月の中にはあります。
もちろん、自然を愛でる考え方は日本以外にもあります。
でも日本の花鳥風月は日本人の思想や文化まで深く根ざしているところが他国と違うと思います。
もはやDNAレベルの話なのかもしれません
例えば、見方によってはクラッシックのヴィヴァルディの四季やベートーヴェンの田園は自然を賛歌しており花鳥風月に似ていますがヴィヴァルディやベートーヴェンという芸術家の観点からピックアップされた花鳥風月のような気がしてなりません。
反面、日本人なら芸術家でなくてもそのような価値を心で敏感に感じられるのです。もはやDNAレベルの話なのかもしれません。
しかし、最近その傾向にも少し変化が出てきたのか?と感じる事があります。
nesnooでは和柄をTシャツにしております。
日本の文化や伝統の中で育まれた独自の美的感性にデザインの力を加えより多くの方に「日本の粋」をお伝えしたいと考えています。
本来、日本人ならDNAレベルで理解してくれているこの美的な感覚を最近は外国人の方も理解してくれている事を感じます。
以前のような日本文化へのミーハー的な憧れではなく、もっと自然に理解してくれている事を強く感じます。
その裏側には日本的な「自然との共生」という価値観が徐々に世界に受け入れられてきていると感じています。
そしてこれがさらに進み「花鳥風月」の意味が世界に広まればムダな争いやアンチグローバリズムも無くなるのではないか?と考えています。
そのために微力ではありますが『温故創新』というデザインの理念を通し日本人の心と粋な文化を世界に発信し親しんでもらう事に全力を尽くします。