江戸時代の日本の教育水準は世界一? #江戸時代 #教育

江戸時代の日本の教育水準は世界一? #江戸時代 #教育

2018年10月3日

こんにちは。

世界的に見ても江戸時代は特殊な時代だった事が分かっています。

あまり知られていない事なのですが当時、江戸時代の日本の教育水準は世界最高でした。

その証拠に庶民でも、階級を越えて俳諧・狂歌・長唄・三味線などの芸事を楽しんでいました。

他にも湯屋の壁に貼られた商店の宣伝やポスターや瓦版、立て札などによる情報の伝達システムは人々が文字を読めることが前提になります。

子どもから大人まで字が読めるというのは大変な事なのです。

ちなみに、19世紀初頭の英国での教育率は1/14でした。

読み書きは一部の貴族、知識階級に限られていたある種の特権だったのです。

識字率が高いという事は文化レベルの向上に直結します。

例えば手ぬぐいなどに使われる和柄に「かまわぬ」というものがあります。これは鎌の絵の次に輪っかの絵、その次に“ぬ”という平仮名が連続して絵がかれています。かまわぬ=構わぬ です。

英語で Take it easy!と言い換えてもいいかもしれません。このようなエスプリの効いた柄も文字が読まなければ成立しません。

文字だけではありません。

ふぐの絵が描かれた柄にも意味があります。

古来、日本ではふぐのことを「ふく」と呼び、「福」に通じるので縁起の良い魚として親しまれています。そのふぐを和柄として反復して使う手法も文化のレベルの高さを反映していると思います。

個人的に日本的で好きな和柄に「むすび波」というものがあります。

これは波が水引の結び引きの形でデザインされその側を船が航行しているものです。どこかしら可愛いだけでなくそのような粋なデザインの中に「お幸せに」というメッセージがこめられていて癒やされた気持ちになります。

このような高い文化が均一性をもって日本に拡がったのは外国のような奪いうばわれる戦争の文化が無かった事も大きいでしょう。

生真面目な日本人のどこにこのような洒落っ気が育ったのでしょうか?

実はマンガのルーツになっている「戯画」がそれらを育てたのでは?とも言われています。

江戸時代は戯画が相当流行したようです。

戯画とは面白い絵の事で社会を風刺した大人向けのものもあれば、「コロコロコミック」を思わせる小学生に受けそうな謎解きや下ネタもあったそうです。

今の雑誌のように大量に刷られて人々はそれを目にしたそうです。

ですからテレビで新しいギャグが拡がるように戯画も人々の間に同じ価値観を拡げた可能性があります。

今で言えばSNSの「シェア」みたいな感じなのでしょうか?(笑)戯画を描いていたのは浮世絵師で「週刊砲」みたいに際どいネタや発禁になる風刺などギリギリの線を狙いウケをとっていたようです。

そう考えると江戸時代も現代もあまり変わりませんね。

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