こんにちは。
『あなたは着物にどんなイメージをお持ちですか?』
成人式?結婚式?パーティー?あれれ・・何だかすべて特別な日ですね。
『他にはどんなイメージがありますか?』
少し地味?年上の人が着るもの?古い感じ?ちょっと古めかしいイメージをお持ちなんですね?
長い日本の歴史においていわゆる和服を「着物」と呼ぶようになってまだ日は浅いようです。
和服自体が中国などの当時の大国の影響を大きく受けていたので、現代の私達が「着物」とイメージする形になったのは平安時代くらいからではないか?と言われています。
海外の着物という言葉
日本で和服という言葉が生まれる明治時代よりもずっと前の16世紀の時点で、日本人が衣服のことを指して呼んだ着物(kimono) が、現在で言う和服を表す語としてヨーロッパ人に知られるようになり、現在ではヨーロッパに限らず世界の多くの言語で日本で和服と呼んでいる物をkimono と呼んでいたそうです。
外国人から見ると独特な感があったのかもしれませんね。
実際に着物は『花鳥風月』『侘び寂び』『粋と雅』などの言葉に表現される、日本独特の美意識が息づいています。その背景には四季折々に姿を変える日本の豊かな自然、そしてその自然を慈しむ生活様式の中で培われた日本人の感性が色濃く出ています。
着物と八百万の神
日本では「八百万の神」という言葉があるように、太陽、月、星、風、雷といった自然の神がいれば、山、川、石などのようなものも神として崇められる事があります。それだけにとどまらずに家畜や動物、植物などにも神がいるとされています。
これは厳しい自然の中で生活してきた日本人独特の宗教観や価値観から来ていると思います。
狭い日本に多くの神々があまねく存在し、人々を見守っているという観念は素晴らしいものだと思います。
ただ、冒頭でお聞きした質問に対する答えのように日本においての着物は洋服の普及にともなって日常的なものではなくなっている感があります。
でも外国人の目からから見た着物は日本人が見る感じとはずいぶん異なるようです。
海外の人から見た着物の感想
以下、Visit Japan Internationalというサイトから引用しました。
●ラブリー!!!
●うっとりしちゃう
●息をのむほど。
●ホントに素敵!
●ファッションショーで着たんだけど、とっても楽しかった!
●私も着てみたいーーー!!!
●皆に自慢できそう(^^)
●着物をレンタルして京都の街を歩いたんだけどすっごく楽しかった!
●素晴らしい!
●着物、欲しい~~~(泣)
●着物を所有して着る欧米人(私のような人)はたくさんいますよ
●オーストラリアに居るけど一着もっているわ!
●私は、孔雀の着物を持ってる
●ピンクの桜の着物を持ってた
●自分が日本にいることを想像してたわ
●元の娘の弁護士をしている祖母に素敵な着物をもらったの彼女はお茶会で使用していたけれど自分では着方が解らなくて寝室に掛けたままなのよね…
●女性は、短いスカートを履くよりも着物を着た方が美しく見えると思うなぁ
●芸術の傑作を
●着物には凄く興味がある
これらの声を見ていると私達、日本人とはかなり違う価値や憧れを感じているようです。
注目すべきはその華やかさと同時に「品がよく見える」という事も魅力のようです。
着物を着ると品が良く見える
着物は洋服のように大股で歩くことができない上、腕を高く振り上げたり活動的に体を動かすことには向いていません。また、帯でしっかりと腰や背中が固定されるため、姿勢も良くなります。
着物を着ていると自然と動きが制限され、自然と品がよく落ち着いた仕草に見えるようです。それが外国人にとってはたまらなく魅力的なようです。(他国にくらべて)つつましやかと思われている日本の女性へのイメージと重なっているのかもしれません。
ただ憧れているだけでなく海外から日本に旅行にこられた外国人はで京都などで着物レンタルサービスをかなり利用されているようです。
もちろん、時間がかかる本格的な着付けではないようですが雰囲気はバッチリ味わえるそうです。
実際に京都の街を歩いていると、祇園や清水寺などの観光客に人気の高いエリアに、着物をばっちり着こなされた海外からの観光客が歩いています。その表情はとても満足そうなのと、奥ゆかしい感じが自然に出ています。
最後に
着物を通して日本の文化や歴史を体感できるという事に着物の奥深い存在価値を再認識しています。
あなたも着物を着てみてはいかがでしょう?成人式の時だけではもったいないですよ。
それではまた。